November 07, 2011

TPPについて

TPP(環太平洋戦略的経済連携)に我が国が参加するか否か、このところ話題になっています。結論から言うと僕個人としては反対です。なぜなら、TPPに日本が加盟すると自分の生活が苦しくなると思うから。如何せん僕の理解力が足りないためどれくらい苦しくなるか見当がつかないが、少なくとも良くはならない事は間違いないでしょう。
起こりえる可能性の中で気になる点は「労働力移動の自由化」「混合診療の解禁」の2つ。
前者に関しては、日本に賃金の安いTPP加盟国からの労働者が自由に来れるようになる。企業はより賃金の安い労働者を雇い、日本人失業者が増える。さらに賃金の安い労働者が増えれば、賃金相場が下がってしまう...すると僕が無闇やたらと買っているCDや本が買えなくなってしまう。カフェでまったりしたり、友人達と遊んだりする経済的余裕が無くなるのでTTPには参加して欲しくない。経営者から海外からの労働者と自分を天秤にかけられた時に自分が選ばれる様日々努力しておく事も大事ですが、グローバリゼーションの悪い一例だと言えるでしょう。横文字が並ぶと何となくよく見える気がしますが、グローバリゼーションは良い事ばかりではありません(むしろデメリットの方が大きいのでは?)。
後者の「混合診療」とは、保険診療と保険外診療が併用される事です。現行の制度では国民が平等に医療サービスを受けられるように混合治療は原則禁止されているが、TPP参加によって病院にも利益至上主義が持ち込まれると保険外診療が推進される。そうなると保険外診療の治療費を自己負担できる人は満足な医療サービスを受けられますが、治療費が払えない患者は最悪の場合病院に行けなくなる。これを聞いて想像するのは、アメリカの医療の悲惨さを訴えたマイケル・ムーア監督によるドキュメンタリー映画「SICKO」の冒頭シーンです。仕事中に2本の指を切断してしまった工場員が、接合費は中指が6万ドル、薬指は1万2千ドルと言われたので薬指しか治さなかったと苦笑いしている...極端な話これと同じ事が起こる訳です。



これまでの流れからしておそらく日本はTPPに参加すると思いますが、事の重要度の割には国民のTPPについての関心(僕もつい最近まではほとんど知らなかった)が低くみえます。関心が低いのは国民それぞれの意識が低いのか?また、逆にそうさせられているのか?
問題の本質は何でしょう?

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