April 04, 2011

クリエイティブとは?

最近、ギフレクに関わっているクリエイターの方達と話す機会が増えて、改めて「クリエイティブ」ってなんだろうと考えるようになりました。「クリエイティブ」を直訳すると「創造的な」って形容詞になると思うんですけど、実態は何なのかって言われるとよくわからない。わからないけど、僕はわからないなりに「クリエイティブ」は「カウンター」に近いと思っています。

この場合における「カウンター」は、前提として「メイン」「マジョリティ」「マス」と呼ばれる主流、多数派の集団(価値観)が存在し、それに対する「カウンター」若しくは「オルタナティブ」である集団(価値観)ないし現象を指します。言い換えるなら「与党精神を持った野党」の行為全般とも表現できるかもしれない。いや、話が難しいな...

簡単に言うと、僕の感覚的に「今、流行っている事を真似すること」ってダサいと思うんです。逆に「今、流行ってない事をやる事。若しくは一部取り入れて何かをする事」ってカッコいいと思うんです。そのカッコいいって思う感覚が「クリエイティブ」なのかと。

例えば「有名なブランド、流行ってるブランドの服で全身固めてる人」より「有名なブランド、流行ってるブランドも着るけど古着やあまり知られてないブランドも取り入れてる人」の方が「クリエイティブ」だし、オシャレだと思うんです。

また、既存の価値観をぶっ壊した現象若しくは人(若しくは集団)ってクリエイティブだと思うんです。

例えば、エミネムって「ヒップホップは黒人の文化で、セールス的にもクオリティ的にも黒人が圧倒的優位。白人のものではない」って価値観をぶっ壊して、白人ラッパーとして初めて、クオリティ的にもセールス的にも、世界的に認められた。という点において「クリエイティブ」だと思うんです。

つまり、それってひっくるめて言うと「カウンター」じゃないかと。


今月のEYESCREAM(ショップ特集。今後のリアルショップのあり方について興味がある方は必読では?)


でHF氏が「サブカルチャーとして考えた場合、ファストファッションが売れるのはいい事」って趣旨の発言をしていて、一瞬「えっ?」って思ったけど、よく読むと「他に大きいものがあった方が小さいものが光る」という考えがあって、なるほどと。よくよく考えれば、カウンター(サブカルチャー)がメインになっちゃうと「クリエイティブ」でカッコいい状態を保つ事は難しい。面白かった深夜番組がゴールデンに移って面白くなくなったみたいな。

かと言って「カウンター」は単なる「アンチ」になってしまうと、政権交代直後の民主党みたくなっちゃう(実際、自民党も民主党も政策的な違いはほとんどないと思う)ので、それは違う。メインを認めた上での「カウンター」じゃないと「クリエイティブ」じゃないと思います。


サカナクションの音楽もそういう意味で「カウンター」であり「クリエイティブ」



フォーマットは違っても、僕もこういう方向性で...

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