Latest Posts | Latest posts from our site.

July 10, 2014

Orland

最近「名古屋のダフトパンク」と称されているらしい(?)Orland。80'sシンセファンクを再構築したような楽曲は昨今のアーバン=シティ・ポップ的な文脈とリンクする部分もあり、評価が高まっている。

彼達が2年前に発表したデビューEPのタイトルであり、彼達の誕生年である「1984」は自分が生まれた年でもあり、村上春樹の"1Q84"よりシンパシーを感じる存在だ。


そのせいか、tofubeatsに代表される平成生まれのYouTube世代によるシティ・ポップとは違った色に僕は聴こえる。



彼達との違いは「バブルへの羨望」じゃないかと個人的に思う。僕たちバブル生まれの世代はリアルタイムでバブルを感じたことが無いが故の一種の喪失感だったり、アナログとデジタルを両方知っているからこそ、アナログへの愛情があるような気がする。

Orlandの場合、1984年的な感情はバンドという形態をとっていることに表れているように思う。失われた10年のまっただ中、僕たちが中2になった頃、CDの売上はピークで、モテたい男子がこぞってバンドを始める時期だった。ビジュアル系やハイスタを筆頭としたメロコア系、Dragon Ashに代表されるミクスチャーロック凄く流行ってて、スニーカー系なんて言われるバンドもいた。

たぶん、不況っていうのが一番大きな理由だろうけど、最近バンドをやろうっていう人はほとんど見かけなくなったし、実際問題バンドで食べていくというのは現実的じゃない。だから、最近自分がカッコいいと思ったり、流行ったりしてる人はバンドじゃなく1人の場合が多い。



だからだろうか、彼達の音楽からは僕たちの青春時代へのノスタルジーと同時に未来に進む力を感じとれる。バンドってスゲー!っていう中学生や高校生の時の気持ちを思い出させてくれる。

あの頃みたいに好きなバンドのCDを発売日にCDショップにダッシュで行って、速攻で封を開けて、歌詞カードを読みながら聴いてヒリヒリすることはなくなってしまったけど、今は今でライブに行けば感動がある。だから、気になる人はOFTに行こうっていう訳で(笑)よりOrlandを知りたい人はこのインタビューなんかを読むとより当日楽しめると思うので、是非チェックして欲しいです。

May 21, 2014

InterFM


僕が唯一まともに聴いているラジオInterFM。今年から住み始めた名古屋でも4月から聴けるようになったが、あまり周りからそういう話を聴かないので、改めてアピールしたいと思います。

さて、東海地方におけるラジオはと言うと、ZIP-FM。ツボイノリオ氏ヨロシク、マニアックな親世代はAMラジオを聴いていますが、車社会ということもあり、ドライブのお供はZIPが定番。僕も小林克也さんが日曜日のカウントダウン番組をやっていた時は聴いていましたが、どちらかというとRADIO-iという国際放送の方が好きでした。圧倒的に選曲が良かったし、全く広告っぽさがないのが良かった。ただ、その反面ビジネス的に難しく、わずか10年で消滅してしまう訳です。それからは聴くラジオが無くなってしまい、ラジオ難民でした。

そこに表れたの救世主が前述のInterFM。もともとは首都圏のラジオなんですが、マニアック(僕は聴いていてマニアックだとは思いませんが)であるが故に例の如く一般的ではありません。ただ、音楽好きなら聴けば一発で好きになること間違いなし。まず、DJが圧倒的に良いので面白い。InterFMの役員でもあるピーター・バラカン始め、細野晴臣、高橋幸宏、ジョージ・ウィリアムス、沖野修也、松浦俊夫、ジャイルス・ピーターソン、ジェイミー・カラム、スピーチ...と挙げただけでも、錚々たる顔ぶれです。

RBMA RADIOのような超前衛的なプログラムもあるので、音楽好きなら必聴だと思いますが、一般層にはいかんせん浸透していない模様。とにかく1回聴いてもらえれば違いがわかるはずなんですけど、僕が知る限りなかなか難しそうですね。まだradikoも対応してなくて、新聞のラジオ欄も載ってないし、79.5に周波数を合わせてもRADIO-iと表示されるのが現状なので。現実的には1年後とかに浸透すればまずまずかと。これが浸透したら東海地方の音楽シーンも凄くよくなると思うんですけどね。

森、道、市場

少し前の話だけど「森、道、市場」に初めて行ってきた。
単純に海を観てテンションが上がったし、気の置けない仲間と遊ぶのは楽しい。

 



September 13, 2013

HOOD CAFE



先日お邪魔した大阪、中津のHOOD CAFEMeets Regionalで特集されていた「コーヒーサードウェブ特集」で存在を知って、凄く気になっていた店でした。大阪の地理に疎いため、住所を調べてもピンときませんでしたが、実際行ってみると難波(大阪)駅から御堂筋線で1駅とアクセスも◎。最寄りの中津駅からも徒歩2、3分ほどで着くことができました。

まず、店内に入ってビックリしたのは、店の奥にあるサウンドシステム。その奥には窓もあるそうなんですが、奥が見えないくらいに積まれた重厚なスピーカーとラジカセ。スタッフの方の話によると店主の吉村さんは以前レゲエのイベントなどをされていたそうで、音楽関係のお客さんも多いそうです。

僕も去年西海岸を旅行していた時にいわゆる3rd Coffee Waveに関連するようなコーヒーショップも行きましたが、HOOD CAFEにも現地のような空気感を感じました。単なる流行ではなく、ローカルに根付いて文化を発信している匂い。それでいて、違う土地からの来訪者にもウェルカムな姿勢は見習うべきところでしょう。

また、アメリカを旅行して意外だったのは、日本では比較的オシャレでポジティブなイメージのスターバックスが現地では漫画喫茶的な使われ方をしていたことです。基本的にアメリカのスタバはフリーwi-fiなので、お客さんの9割以上がラップトップを持参してPC作業をしている異様な光景に遭遇する場合も多々。そこにはコーヒーや会話を楽しむ要素を見いだせませんでした。

反対に、僕が現地でもっとも気に入ったSFのコーヒーショップ Four Barrel Coffeeでは、店内でコーヒーや会話をより楽しんでもらうために、一般的なアメリカのカフェではフリーになっているwi-fiをあえてクローズにしているそうです。実際、その狙い通り店員さんとお客さん、お客さん同士が会話を楽しんでいる様子でした。確信犯的にやっているのかどうかはわかりませんが、店内のBGMをレコードでかけていて、曲が止まるとイチイチ盤をひっくり返したり、新しいレコードをかけたりする光景から優しい気持ちになれました。

店内でラップトップを使う人はほとんど見当たらず、皆会話を楽しんでいた

店員さんとのやり取りもショップでの楽しみ

店内のBGMはレコード

僕が思うに3rd Coffee Waveとは、単にコーヒーのクオリティやオーガニックな要素の追求だけでなく、wi-fiスポットと化したコーヒーチェーンへのカウンターカルチャーなのかもしれません。そうした空気感が海外に行かずとも大阪でも楽しめますので、興味がある方は是非お立ち寄りください。






以下 HOOD CAFE HPより



INTRO(BACK GROUND) 
どこから書き出せばいいものか……
もともと旅行は好きなほうでして、1991年にはじめてニューヨークに行きました。
それからほぼ毎年東海岸を訪れているうちに、ニューヨークの音楽とストリート文化に魅せられて 1994年より並行輸入の服飾雑貨店をスタート。
商品はすべてニューヨーク(おもにブルックリン、クイーンズ、ハーレムなど)で希少なものを見つけ出しては日本に持ち帰り、売るという仕事です。
カフェをやろうと思ったきっかけですが、大阪にあまりあちらのリアルなスタイルをとりいれている 場 がなかったというのがひとつ。
同時にニューヨークのカフェ文化がここ数年で様変わりしてきているように感じたからです。

あたらしい波 3rd WAVE 
買い付けの合間にちょっと休憩するのに便利なのが、デリにイートインがついた簡単なカフェ。ぼくの90年代の息抜きの定番でした。
そう、その頃のN.Y.のコーヒーといえばベンダーのやっすいカップ(ドーナツとあわせて1ドルちょい)がメインの(イマイチな)シロモノでした。
ばらくすると時代は瞬く間にスタバのエスプレッソブームに突入。
もちろんN.Y.のストリートでも加速し、コーヒーはスタイリッシュなモノになっていきました。
そしてこの数年アメリカのコーヒー事情は、さらなる進化をしてるように見受けられ、より細やかなサービス(趣向)に移行している時期にきているとおもいます。
あきらかにコーヒーの質、味が求められてきています。
そのひとつが コーヒーバー 。
ここではダイレクトトレードで直接買い付けた豆を、自ら焙煎し、DRIPして一杯ずつサーブする(アメリカらしからぬ?)スタイルなのですが、これが行列をつくるほどの人気なのです。
とはいってもニューヨークは今からといった感じで、こと食のカルチャーに関してはオレゴン、サンフランシスコなど西海岸からの流行が徐々に東海岸に来ている段階。
なので、今後この種のコーヒームーブメントはニューヨークでカタチを変えてまだまだ増えていきそうな予感…
で、僕なりに考えた結果、まったく同じとはいきませんが、愛すべきすばらしい日本のコーヒー文化と僕が見てきた現在進行形のUSストリートカルチャーをミックスして、ナイスな空間を作っていけたらと思い、開店に至りました。
現地のライフスタイルをはじめ、ブルックリンの街の変貌、音楽などさまざまな文化が様変わりしていく様子を、この20年見てきました。
SLOWなコーヒーを通じて、なにか生きるヒントが見つかるような、そんな気がしています。
そしてニューヨークのように常にエネルギッシュで、いけば元気になるようなお店にしていこうと思っています。
みなさんのお気に入りのお店になれるようがんばります。

September 11, 2013

Lixtick USB CARD MEMORY



Lixtick USB CARD MEMORY

大阪のSTORE Oneにて購入。シャレが効いたUSBメモリーです。財布やカードケースに収まるサイズ感が良く、重宝しそう。Amazonでも購入可。

Neo Soul / Jazz



遅ればせながらaLFFoで読んだサウンド&レコーディングマガジン4月号の「2013年型」音楽スタイル攻略法という特集が面白かったです。誌面とweb連動型の特集らしく、webにアップされている各ジャンルに精通した有識者による音源も秀逸。誌面ではEDM、ダブステップ、チルウェイブ、ヒップホップ/トラップ、LAビート、ネオソウル/ジャズ、ジュークなどといった区分で紹介されていて、僕も無意識ながらジューク以外は割と普段から聴いていて馴染みがある感じでした。特に、誌面上でネオソウル/ジャズと定義されている音楽はよく聴いていて、ディアンジェロ、エリカ・バドゥ、コモン、ロバート・グラスパーなど、ざっくり言うとヒップホップとR&Bをミックスしたオルタナティブな作風がツボだったからです。誌面でこのジャンルを担当しているOvallShingo Suzuki氏の文章も素晴らしいので、興味がある方は是非チェックしてください。